甲子園優勝は・・・新潟か愛知か?+米国野球人は甲子園をどうみる?

甲子園は明日(もう今日)決勝を迎えます。決勝は日本文理(新潟)対中京大中京(愛知)。中京大中京のこの戦績は予想できたけど、日本文理は正直、ここまでくるとは思っていなくて、よく頑張ってきたなという印象です。

福島出身の私にとって、新潟県というのはある意味、ライバルでして(^。^;) なんのライバルかというと、甲子園での勝率ビリ争いのっっ 長年、甲子園をみている人なら感じているでしょうけど、福島や新潟の高校って、なかなか甲子園で勝てなくて、悲しいことに甲子園前の予想でも下の方においやられてしまう県。他に、岩手県、山形県、富山県、島根県なども福島のライバルです(^^;;) 昔から、大阪など強い都道府県の出身者がどんだけうらやましかったことかっっ 

で、一時期、夏の甲子園の勝率ビリ争いで新潟vs福島の一騎打ちをしている時代があったのですが、このところ福島では聖光学院がとにかく強くて、勝ち星を重ねてくれて、昨年の大会が終わった時点で、福島は47都道府県中42位まであがってきました!!(勝ち星は23) やった〜新潟を突き放したぞ〜!!(新潟はどんジリで勝ち星17) 

と思っていたら、今夏、福島代表の聖光学院は初戦でPL学園に惜敗してしまい勝ち星はゼロ(通算23勝のまま)。一方の新潟は日本文理が準決勝までに4勝して、17勝+4勝=21勝っ 明日(今日)勝って優勝したら22勝になり23勝の福島にせまられてしまうぅぅ〜☆(゜▽゜)☆ 

勝率が福島より低かった岩手県も花巻東の活躍で今回で抜かれてしまったしぃぃ(≧ε≦)  島根も立正大淞南の活躍で突き放されてしまったし。。。福島、ヤバイ!! あ、でもまだ通算17勝で、今回も0勝の山形県がいたかっ(^。^;) 山形も酒田南など強い高校あるから来年以降脅威だしっ

でも、これまで、我が福島県とともにビリ争いをしていた新潟県の今夏の躍進は、とてもうれしく、ぜひ福島の隣の新潟県に優勝旗を!! という気持ちは強いです! 福島がおいてけぼりをくらうのは悔しいけど、でも、近い将来、福島に優勝旗がくるかもしれないし!! 

っていうのも聖光学院がじわじわと力つけて優勝も夢じゃなくなってる! 聖光学院が強くなってきたことで、県内の高校も徐々に力をつけてきているのです!! 聖光学院さまさま!! だから、今回は新潟県ガンバレ!! 

でも、中京大中京は強いですっっ ここが強いと感じたのは実は昨年のこと。現在中日にいる井藤真吾くん(岐阜西濃シニア卒)の取材にいったとき、戦力をみて「これ、今年もいいけど、来年はもっと強いんじゃないの!!」思いました。

で、昨年末だったか今年に入ってからだったか堂林翔太くん(豊田シニア卒)の取材にいったとき、磯村嘉孝くん(豊田シニア卒)や森本隼平くん(桑員ブルーナイン卒)が加入したチームをみて、「これ、ますます層が厚くなってる!」って。

選手層が厚いというだけなら、「強い」とはいえません。もともといいものを持っている選手たち、その選手たちの練習への取り組み方、意気込み、そして「目」をみて、これはスゴイ! これは本気だ!と。とくに、キャプテンの山中渉伍くん(東海チャレンジャー卒)と河合完治くん(新城ベアーズ卒)の目がすごかった。主力選手が練習すれば、まわりもついてきますよね。

それに加えて大藤監督が大きな自信を持っていることも、「中京大中京が強い」と言い切れる要因。あそこまで自信を持って「優勝をねらえるチーム」という監督もなかなかいない。それだけ自信と手応えを感じていたのでしょう。

そんな理由で、今春の選抜前の高校野球小僧の優勝投手予想に「堂林翔太」の名前を入れました! 選抜甲子園での予想は外れましたが、今回は、そうなりそうな、、、「堂林翔太」が優勝投手になりそうなところまできました。

2年生の磯村くんのホームラン、すごかったなぁ。スクイズされたときも落ちついてましたねーっ お母さん、喜んでるでしょうね!! 河合くんの走者一掃二塁打にホームラン、強烈だったなぁ 河合くんとの出会いはボーイズの世界大会。そんときから、やるときゃやる男でしたよね!! 同じ新城ベアーズ出身の金山篤未くんもホームラン、愛知西シニア卒の伊藤隆比古くんのホームランもでかかった! 

堂林くんは相変わらずクールでかっこいいし。ますますファンがふえるぞ〜 ほんと、プレーがスマートすぎるよっ ってテレビみながら突っ込み〜 前から顔が松嶋菜々子に似てるなと思ってたけど、今日みて、また似てるなと(^。^;) え? 似てない? いや、似てる似てる!! そう思ってみてみて!!

という感じで、中京大中京は東海地区のシニアやボーイズ出身者が多いチームなら、日本文理は軟式とシニア出身者の融合チーム! 一人で投げぬいている伊藤直輝くんは軟式出身。1年生ながら試合に出て活躍している湯本翔太くんは須坂シニア出身(現在発売中の中学野球小僧9月号にもちょっと掲載!)
 
今日、先制打につながる三塁打を打った切手孝太くんは川崎中央シニア卒、5回に先制タイムリー打った高橋隼之介くんは柏崎シニア卒、高橋義人くんは新発田シニア卒、吉田雅隼くんはMGM(新津五泉村松)シニア卒! シニアの信越連盟出身者が多い日本文理です(^^) 

ちなみに、大井道夫監督は、ときどき、東京・埼玉の間の荒川の河川敷グラウンドに姿をみせます(^_^) どこのオジサンかと思ったら「あ、大井監督!!」って(^。^;) とても気さくで腰の低い方ですね! 腰が低い方だからこそ、どこのオジサンだっけ?と一瞬、考えてしまうのだ〜(^_^) 選手育てるの上手です!!

話が日本文理にいったり中京大中京にいったり、あちゃこちゃしちゃいましたが、明日は両方ガンバレですっ

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さて、今日の夜は、とてもスゴイ人と食事をしてきました!! ここのところ、ずっと「IBAF AA世界選手権大会」の速報をしてきましたが、その「IBAF」の専務理事を務めるデービッドさん! デービッドさんは今回のAA世界選手権大会にはかかわっておらず、それとは全く別件…日本の中学生世代の野球選手の力や練習量、また指導法などを調査するために来日しているのです!

で、今日、ウチのダンナチームに調査にきて、13歳、14歳選手(中学1、2年生)の遠投やら球速などを計っていきました。人数が多いから、たくさんデータとれたかなヾ(^o^; あと練習方法をたずねてきたり。

その流れで、夜はデービットさんと20年来のお付き合いだという、もと日本野球連盟役員の斎藤さんを交えて食事をしようということになりました(^_^) 斎藤さんは、実は私が10数年前に、フロリダのドジャータウンで行われたレジースミス(日本球界で活躍、WBCのアメリカの打撃コーチ)の野球教室に「選手」として参加したときに知り合い、2週間をともにすごした方。それ以来、お付き合いをさせていただいています。

「お付き合い」なんて、ホントは恐れ多くて書けないぐらいスゴイ人っ 長年日本のアマチュア野球に携わり、全日本アマチュア野球連盟会長をしていた故・広岡知男さんの右腕ともいわれた方。アマ球界きっての国際派で、この数十年、オリンピックなど野球の国際大会にはほぼ同行している方。長嶋茂雄さんを日本代表監督に押しあげたのも斎藤さん。ほんっとにスゴイ人なのですっ あ、あの、「ノーランライアンのピッチャーズバイブル」を翻訳したのも斎藤さん!! 

ということで、スゴイ人2人は英語でしゃべって私はチンプンカンプン☆(゜▽゜)☆ 自分の語学力のなさを痛感した夜でした(;_;)

でも、斎藤さんの通訳で、デービッドさんともいろいろ話ができましたっ デービッドさん、今日の午後はホテルに戻って甲子園の準決勝2試合目、花巻東対中京大中京の試合をみたそうで、それについてかなり意見があるようでした(^_^; 

「あれはおかしい!」というので、背中・腰を痛めている菊池雄星くんを登板させたことを言うのかな、と思ったら、それより先に、「サードを守っていた選手が突然マウンドにあがって投げた。あれはおかしい、あり得ない!」とのこと。攻撃のとき、ブルペンで少しは投球練習をしていたと思うのですが、それでも「他のポジションを守っている選手がマウンドにあがるなんて! あれで肩ひじを壊したら誰が責任をとるんだ!」とのことでした(^。^;) 

絶対いわれると思いましたが、「ケガをしているナンバー1(菊池雄星くん)がマウンドにあがったのもおかしい!」 さらに、「1番(雄星くん)が打たれてレフトにまわり、またサードの選手(猿川くん)がマウンドにあがったのも、もっとおかしい!!」とかなりご立腹でした(^_^; 

ま、高校野球以下の野球の場合、野手が突然ピッチャーをやることはよくあることですし、花巻東の試合を初戦からみてきた人にとっては、痛めていたとしても菊池くんにもう一度マウンドにあげさせてあげたい、という情もあるものです。でも、米国野球人からすると「あり得ないことだ」と。「あれで、親が訴えてきたら誰が責任をとるんだ」と何度もおっしゃってました(^_^; 

きっと、猿川くんの親御さんも、雄星くんの親御さんも訴えるようなことしないと思いますがf^_^;  訴訟大国・アメリカではそういうことが普通にあるんですかね(^_^; 松坂投手もアメリカでしきりに球数制限されて苦しんでますが、お国の違いなんですね。

でもまぁ、いわれてみれば、甲子園っていうのは、無理をしてでも投げてしまう場所。痛くても投げてしまう場所。雄星くんも「今日はここで壊れてもいいから投げたかった」うんぬんと言っていたし。指導者側も、選手が痛いというのがわかっていてもマウンドに送り出してしまう場所。終盤は、準々決勝、準決勝、決勝と3連戦にもなってピッチャーが一人で投げぬくこともあるし、球数を気にするアメリカ人からすれば、「あり得ない大会」なんでしょうね。確かに、これまでも、甲子園で投げすぎて、肩ひじを壊して、その後の野球人生をたたれた人も少くはないですものね。

その投手の話の他にも、「0対1で負けている序盤にスクイズで同点にしよという作戦はおかしい」と花巻東の攻撃について。「試合後、負けた選手たちが何十分も泣いているのもへんだ、女性的だ」と(^_^; これらも国の違いですねーっ 日本では0対1で負けていたら、序盤のうちにスクイズででも同点に追いついておこうと考えるのは普通のことだし、甲子園で負けて泣くのも普通なこと。花巻東は他チームに比べれば長時間泣いていたようですが、それだけ気持ちが入っていたということでしょう。全然おかしくない!! 

ということで、デービッドさんの話は、とても考えさせられ、また、国民性の違いも感じました。でも、野球を好きな選手を故障から守りたいという熱意を持っているデービッドさん、野球が好きな子たちに思い切り野球をさせてあげたいと願うデービッドさん。その気持ちと、私が野球少年たちにいい環境で、いい状態で、ケガなく野球ができますように、と願う気持ちは一緒です。今後も機会があれば意見交換などできればいいなと思いました! そのためにはもっと英語ができるようにならないと…(-"-;)なんですけどねっっ

ちなみに、今回の調査したものはアメリカに持ち帰ってドクターにデータを渡して分析するなどして今後の故障防止に役立てていきたいとのことでした。あ、アメリカに戻る前に、今度はフィリピンに行って調査するんだそうです!! その後もどこかの国へ・・・・アメリカに戻るのはいつになるのかっ 頑張ってください!!

さて、明日(今日)の決勝はどうなることやら。そういわれると「連投」というのがとても気になるけどf^_^;  堂林くん、伊藤くん、ともに、マウンド、あがるでしょうねー(^_^;  その時間私は、甲子園を後にした某高校のエースにインタビューしているはずです。